昨年から、高山種のクワガタを求めて遠征に行くようになった。
これまで行ったことのない場所で、右も左も分からない状態でクワガタを探す。しかも、相手が高山種のクワガタとなるとなかなか難しい。
まず、時期が良くわからない。
一般的にヒメオオクワガタなどは9月〜10月初旬がピークとなっているが、アカアシクワガタは8月には確認しているので今回は8月に行ってみた。
場所は富山県。
詳しい場所は伏せておくが、国立公園内ではないことはハッキリさせておく必要がある。高山種の昆虫採集に行っている奴のブログを読んでいると、明らかに国立公園内で採集している場合があるのだが、あれは普通に違法採集になるので、くれぐれも注意したい。
ポイントに定めた林道へ向かう途中でミヤマクワガタを拾った。
これは期待できるぞ〜〜〜!?
ポイントはこんな所。
とにかくヤナギが多くて、四方八方にヤナギが生えている。
関西ではこんな光景は見たことがない!
最初はこの光景でテンションが上がったが、すぐに現実に引き戻された。
その現実とは、クワガタが全く居ないということだ。
ヤナギまみれなのだが、どこにいるのか全くわからない。
ルッキングで枝にとまっているアカアシクワガタまたはヒメオオクワガタ、ミヤマクワガタをチェックしていくのだが、全く分からない。枝に鈴なりになっているアカアシクワガタは昨年に遭遇したことがあるので、クワガタがいれば一発で分かるはず。
キックできる場所はキックもかましてみるが、虫は全く落ちてこない。
うーーーん。これはハズしたかも。
時期がちょっと早すぎたのかもしれない。
というのも、日中は炎天下でかなりヤバいくらい暑い。標高1000mを超えている山間部なのに、平地と変わらないくらい暑いのだ。こんな気温じゃあ、とても高山種のクワガタはいられないだろう。
夏が過ぎて涼しくなった頃に出てくるという話も納得がいく。
昨年にアカアシクワガタをキック採集できた飛騨の山奥に行った時も9月だったし、やっぱりちょっと早かったのかもしれない。
この山には熊が出るということで、テントじゃなくて山小屋みたいな場所に泊めてもらうことにした。格安で利用できたが電気が来ていなかったので、手持ちのLEDだけでバッテリーのある限り灯火採集してみた。
結果はミヤマのメスが1匹、あとコクワガタのメスが1匹飛来したのみ。LEDだからこんなもんか。
ヒメオオクワガタとはいかないまでも、せめてアカアシクワガタや巨大ミヤマのオスが飛来してほしかったし、そのポテンシャルを感じた場所ではあったが、いかんせんライトがしょぼすぎたみたい。
かけた労力と時間と費用に見合った結果は得られなかったけど、体験としては貴重なものとなった。
でも、富山まで行くなら、もう東北まで行っちゃったほうが楽にアカアシやヒメオオが観られるみたい。次回行く時までに、もうちょっと先人のホームページを読んで勉強してから行こうかな。