和歌山に定着したカッコイイ魚オヤニラミを探す下見に行ってきた

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和歌山県産のオヤニラミを探しに、同県某所のとある川を調査してきた。

オヤニラミ(学名: Coreoperca kawamebari)は、スズキ目ケツギョ科に属する淡水魚。日本の本州、四国北東部、九州北部に分布している。体長は最大で15cmに達する。河川の中流・下流域やその支流、水路などに生息し、昆虫や甲殻類を主に食べる。繁殖期にはオスが卵を保護する。一部地域では絶滅危惧種に指定されている。

スズキ目なので、見た目はまんまメバル、熱帯魚ならアメリカンシクリッドに非常に似ている。柄は迷彩模様のようで雷魚っぽさもあり、かなりかっこいい魚ということで、アクアリウム界隈では一定の人気がある魚種だ。…

外来昆虫フェモラータを三重県津市で探してみた

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2021年12月に三重県に行く機会があったので、フェモラータを調査してみた。

フェモラータとは?

フェモラータとは、「フェモラータオオモモブトハムシ(Sagra femorata)」という外国産の昆虫で、なぜか三重県の松阪市近辺に定着している。輸入品に混じって日本に来たらしいけど、分布の拡大はマニアが放虫した可能性も考えられる。

西日本は比較的温暖とはいえ、真冬にはしっかり雪も降るし、普通に寒い。そんな日本の冬にも適応できるのだから、かなり強い昆虫であることは間違いない。…

孤立した池や湖にいる魚はどこから来た?鳥が運んだ説が実証される

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支流のない完全孤立した湖や池に住む魚は、一体どのようにしてそこに来たのか?

殆どの場合は、人為的に持ち込まれたと考えられます。魚を直接放流する、または水草に付着した卵から孵化するなど。

それとは別に、人がたどり着けないような山中にある自然にできた池、荒野の果てにある湖などにいる魚はどうやってその場所に来たのか?という疑問について、ちょっとおもしろい説があります。

それは、ある方法で鳥が運んだというもの。…

世界最大の蜂は日本のオオスズメバチ!アメリカ人も恐れる存在

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Close-up Asian Giant Hornet

日本のオオスズメバチは世界最大の蜂。

最近、アメリカ大陸に侵入したということで話題となっていますね。

俗称Murder Hornet(殺人バチ)と呼ばれて恐れられています。あちらには本家の殺人バチことキラービーがいるんですが、実はかなり名前負けのやつらで中身はセイヨウミツバチ。日本のオオスズメバチと比べるまでもありません。

The Japanese giant hornet is the largest bee in the world. It’s been talked about recently because it invaded the Americas. It is dreaded by the so-called Murder Hornet. There …

三重県にいる色虫、外来昆虫フェモラータの幼虫を探す

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2月末、予てより計画していたものの実行に移せないまま数年が経過していたフェモラータ探しをついに敢行することにしました。

フェモラータオオモモブトハムシ(Sagra femorata)」(めっちゃややこしい名前・・・)は外来種の昆虫ですが、なぜか三重県松阪市に生息しています。海外から輸入された木材から流入したのでしょうか?発生源は定かではありませんが、今から10年前の2009年に学会で報告されています。

Sagra femorata

成虫は金属光沢のある綺麗な虫。
オオモモブトハムシの名前の通り、後脚がバッタのように発達しています。…