短い夏の間、夜な夜な繰り返されるクワガタの営み。
その中でもユニークなのがコクワガタだろう。
これは間違いない。
一体何がユニークなのか?
そもそも、野生のクワガタはめったにバトルしない。
そりゃそうだ、無駄に怪我をしてしまってはそこでお終い。クワガタの人生は短いので効率よく生きて子孫を残さなければならない。無駄に争っている場合じゃないのだ。
ただ、メスを取り合う時は別である。めっちゃアグレッシブになる。
特にコクワガタは凄い。
何が凄いかというと、動きが俊敏で戦い方が面白いのだ。そして数も多い。複数匹でバトルしている様子は、小さいながらも見ごたえがある。
喧嘩で負けて下に落とされたコクワは、そのまま地面に潜ることはない。
せっせと木に登って、再びメスの争奪戦に加わるのだ。
外敵から逃げる時とは全く違うモードに入っていることが分かる。
もう、メスしか見えていない状態。
運良くメスをゲットできても、すぐさま刺客が参戦してくる。
巣に入っていても安心できない。
暴漢のごとくいきなり玄関から知らない男が入り込んできて彼女を力づくで奪おうとしてくるのだ。人間もはるか昔は似たような事してたわけで、生物の根幹は子孫繁栄なんだなということを実感できる。
ヒラタの場合はちょっと変わっていて、メス自体が本能的に強いオスを求めるようで、1匹のオスの巣に複数のメスが囲われているハーレム状態になっていることが多い。ヒラタもコクワくらいうじゃうじゃ増えれば、こういうバトルを目撃する機会も増えるのかな?