採集ばっかじゃアレなので、原点回帰としてクワガタのいる木を観察してみた。
この日はノコギリクワガタがうじゃうじゃいて、1匹のメスを巡っていいサイズのオス達の激しいバトルが繰り広げられていたので、久しぶりに見ごたえありだった。
メスのフェロモンに寄ってきたオスたちは、通常モードとは全く違ってすぐバトルしたがる。
バトルの方法にも色々あるらしく、いきなり挟む場合もあれば、大顎のサイズで勝敗を決める場合もある。大顎をあわせて、大顎の小さい方がスゴスゴと逃げる様子がみられた。
カサゴのバトルも同じように口の大きさで勝敗が決まる。
いわば平和的解決。
無駄な戦闘で怪我をしたり消耗するリスクを避ける意味があるのかもね。
しかし、どっちもやる気なら速攻でバトルが始まる。
ノコギリクワガタの戦闘方法は上手投げ。
大顎を相手の体の上から差し込んで挟む。
そして、持ち上げて木から剥がしてぶん投げるのだ。
ヒラタクワガタのように相手を破壊するような戦闘方法ではなく、見栄えも良いが、相手を挟み込まないと戦闘が成り立たない。というわけで、体が大きくて丸いカブトムシ相手には全くの無力となる。
そんな繊細さというか儚さがあるのもノコギリクワガタの魅力なのかもしれない。