カブトムシが最強？

そんなの今更言われなくても知っている。

ガキの頃から知っている。

ただ、クワガタにもたまには勝ってほしい。

梅雨明けして大盛況の樹液場。

ノコギリクワガタのペアの近くに、カブトのメスがのそのそとやって来た。

これは始まる予感・・・

やっぱりこうなった！

カブトの方が強いと思いきや、ノコギリクワガタのオスの迫力ある攻撃に逃げ惑うメスカブト。

オスと変わらない（いや、脚力はそれ以上）パワーがあるはずだが、あまり好戦的ではないようだ。卵を産むのが最終目標なので、余計な喧嘩をして怪我をしている場合ではないということだろう。

そして、カブトのオスがやってきた。
メスのフェロモンにつられて。

いわばまさに樹液場のジャイアン。

こいつにパワーで勝てるやつは、日本の甲虫類には存在しない。

 とにかく、どこにでも湧く！温暖化にも対応できるし、デカくて重量級！クワガタと比べると全く階級が違う。なので、メスでも普通に強い。クワガタのメスのようにオスが守る必要も無い。

そして、どういう進化を遂げたらこうなるのか？というくらい、オスの戦い方はチートだ。下からすくい上げてぶん投げるという戦い方は、相手をクラッシュさせるクワガタの戦い方とは違い、非常に効率的。一瞬で片がついて、ぶん投げた相手が戻ってくるまで樹液を独占できる。

そんな最強の相手を目の前にしても果敢に挑んでいくノコギリクワガタこそ、真の勇者だろう。ヒラタは穴に隠れてやり過ごすからね。

ノコギリクワガタには、太古からそんな相手と戦ってきたDNAがあるのか、戦い方が他のクワガタとはちょっと違う気がする。

今回のカブトとの戦い方では、前足を攻撃していた。

前足がやられると踏ん張りが効かなくなるので、この攻撃はかなり頭がいい。真っ向勝負しても100%負けるというのもあるけど。

たまに前足が欠損しているカブトがいるが、あれはノコギリクワガタの仕業だったのか。

やるやん！