6月末になって、いい感じにクワガタも出始めた。
まだそれほど暑くないので、ポイントの開拓にはいい時期だ。
というわけで、ヒラタクワガタを求めて再び河川敷に行ってきた。
この河川敷はこれまでホームにしていた場所からかなり離れており、移動が結構しんどいんだけど、その価値は十分にある。河川敷ながら森っぽくなっており、まさにラストエデンといった雰囲気を醸し出す。そんなラストエデンの表面の緩衝地帯に生えているニレの木だけをチェックしてヒラタクワガタを探そうというのだ。なんて合理的!
河川敷の過去を調べた
ちなみにこの河川敷、国土地理院の地図で1970年代の航空写真があったのでチェックしてみると、当時は石がごろごろしているよくある河川敷だった。
つまり、その後に洪水で土砂が体積し、そこに草木が生え、何年もかけてここまでの森になったということ。
自然の力は凄いね。
ヒラタクワガタを探そう
表側はショボイが
裏側にはめちゃいい感じのウロ。
そして、中にはヒラタが潜む。
メインの木。
この1本で数匹のヒラタクワガタが生息している。
ある程度成長した木じゃないと、ヒラタは定住しない。
ヒラタはオス単体でいる時は案外鈍感で、こうやってオープンスペースの樹液をのほほんと吸っていたりする。
でも、メスとペアになってウロに定住するようになると、一気に神経質な性格になるみたい。メスを守らないといけないから。
ライトで照らすと、すぐに穴に引っ込む。
でも撮影するにはライトで照らさないといけない。
撮影と採集の両立は難しい。
ちょっと奥の方に進むと、他にもヒラタの居る木があった。
ヒラタのメスも発見。
ハーレム状態にはなっていなかった。
似ている?ニレとサクラの葉っぱ
ニレの葉っぱとサクラの葉っぱの違い。
似ているけど大きさが違う。
自分は河川敷=ニレの木という認識でいるけど、これは地域によって異なる。
例えば、ニレの木自体が生えていない地域では、ヤナギの木がニレの代替になるし、ニレにもアキニレやハルニレがあって、関西ではアキニレの木がクワガタが来る木という認識になっている。
ノコギリクワガタは細い木の方がいる
若くて細いニレの木には、ノコギリクワガタが付いていることが多い。
これはクヌギでも同じ。ノコギリクワガタは若い木の樹液が好きなんだろうか?ミヤマも比較的若い木に付いていることがあるし、ドルクスじゃない奴らはそうなのか。
2008年7月に刊行され、昆虫研究者らから絶賛の前作(情報が正確でまとまっている、識別が簡単確実、分類の考え方、外来生物の解説が具体的でわかりやすいなど)「日本のクワガタムシハンドブック」を全面改訂。解説用の標本写真も含めて、ほぼすべての写真を新しいものに差し替え、識別や分類は最新の知見を元にアップデート。これまでの図鑑と比べて最も簡単確実にクワガタムシを識別できる。
日本本土でよく見られる種類に関しては、旧版と同じく見開き2ページで紹介。美しい標本写真から識別点を引き出し線で解説しているため、どこを見れば識別できるかが直感的にわかる。類似種との識別ポイントも、部分拡大(顕微鏡写真)やチャートなど、この図鑑でしか見られない特徴も掲載してわかりやすく解説。初心者から中級アマチュアが混乱するもとになっている亜種をあえて掲載せず、できるだけシンプルな分類体系を提案。観察・採集・飼育経験が豊富な著者による生態の解説も詳細に掲載。