そろそろ暖かくなってきたので、河川敷にヒラタクワガタを探しに行ってみた。
河川改修工事や伐採で年々ポイントが消滅しているので、かろうじて残されている場所をなぞっていくことになる。
河川敷には、流れ着いた種子から自生したニレやヤナギの木が生えているので、そういう木のあるポイントを見定めてチェックしていくと、うまくいけばクワガタに出会うことができる。
河川敷でチェックする木
- ニレ:樹液をよく出す、群生しているポイントが吉
- ヤナギ:樹液はあまり出さないが、ウロのある木にはヒラタクワガタが潜んでいることも
今まではこの2種類の木だけをチェックしていたが、今回新しく、謎の木にスズメバチが穴を開けて樹液を出していたので、他にも樹液を出す木はあるようだ。
樹皮はニレに似ているが、葉っぱはコナラっぽい。
レアな樹木では、オニグルミの木もまれに樹液を出している。
桑の実は食べられる。
ベリー系の果実なので美味しそうに見えるが、野いちごと比べると味は一段落ちる。また、カメムシの食害を受けていたり、鳥のフンがかかっていることがあるので、そのまま食べるのはあまりおすすめはしない。
河川敷で捕まえられるクワガタ
- コクワガタ:うじゃうじゃいる
- ヒラタクワガタ:小型〜中型がほとんど、大型はあまりいない
- ノコギリクワガタ:中型が多い、大型はあまりいない
河川敷は蒸し暑いので、この3種がメインになる。
河川敷にいるクワガタのサイズが小さい理由
河川敷は、場所が良ければ数は出るが、ヒラタもノコギリも大型はあまりいない。
その理由は、幼虫の育成環境にある。
河川敷エリアは、山エリアと比べて栄養分の多い朽木が少ない。河川敷に偶然流れ着いた倒木だけで幼虫を育てるには、栄養分が足りないというのがあるようだ。
梅雨前は越冬個体しかいない
本格的なシーズンインは梅雨明けから。
梅雨前の5月には、越冬個体しかいない。
大顎が欠けていたり、体に穴が開いて弱っていたり、ダニまみれだったりとコンディションはあまり良くないことが多い。きれいな個体を採集したければ、新成虫が活動を始める梅雨明けから行動するべし。
GoProは虫にピントが合わない
今回、GoProだけで撮影を行ったが、後から見直してみると、昆虫にピントが合っていなくて背景にピントが合っていた。オートフォーカスが全く機能していないのかと思ったら、GoProには被写体にピントを合わせるオートフォーカスそのものが存在しないということが分かった。
つまり、漠然と全体像を撮影するのには向いているが、近くの被写体を近距離で撮影するのが苦手。要するに、昆虫の撮影には全く不向きなカメラということになる。
クローズアップレンズを取り付けたり、マクロレンズに替えると近くの被写体にピントを合わせることができるようになるらしいが、これといった製品が出ていない。
虫にピントをバチッとあわせたいなら、スマートフォンや他のカメラを使った方が良さそうだ。